和辻哲郎の云う「善」
和辻哲郎(哲学者)の考える「善」とはなにか?
本日は、『日本の「哲学」を読み解く~「無」の時代を生きぬくために』(田中久文)を
参考図書として綴っていくことにします。
和辻哲郎はこんな人↓
以下の本を参考↓
和辻が考える「善」
まずは「善」を論じる前に、和辻の考える宇宙の進化の行末について触れることとします。
我々の出てきた究極の根源こそ
我々の還り行く究極の行く末にほかならない
これは和辻の言葉でいうところの「自他不二の絶対的全体性」への回帰となります。
この考えは、以前私が記事で取り上げた、
ティヤール・ド・シャルダンの「オメガポイント」説と
相似しています。(→過去記事)
では和辻が考える「善」とは何か?
他者の「信頼」に応え、
「信頼」に値するように「行為」することが、
人間存在の「真理」を生起させること
であるといいます。
さらに和辻は、何らかの意味で宇宙は
善の方向をめざしていると考えていたようです。
本書で和辻の思想の一端に触れただけではありますが、
私的には「宇宙は、清濁あわせのみながら、予定調和的に善なる方向へ物事は進んでいるから、まぁ肩ひじ張らずに気楽に行こうや」
というメッセージを受け取った気がします。
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