むやみに行動しても
「思い」が伴っていなければ
満足感は得られない。

それを示唆する都合のいい比喩があったので紹介する。

「殺された領主の仇討ちに向かったサムライの話」

出典はこちら。
「仕事は楽しいかね?」

『サムライの仇討ち』の喩え

「サムライは犯人を捜し出し、そして必殺の一撃を加えようと刀を振りあげた。ところが、犯人は詫びを入れるどころか、サムライの顔につばを吐きかけた。するとサムライは刀を鞘に収めて身をひるがえし、歩き去った。いつの日かきっと復讐するぞと誓って。」

— 「仕事は楽しいかね?」

なぜサムライは歩き去ったのか?

端的に言えば「感情の源」がブレそうになったからに相違ない。

つまり、仇討の感情から、
自身のプライドを傷けられた、
という個人的な感情にすり変わりかけた。

瞬間的に気づいた侍は、
場をあらためる道を選んだわけだ。

いかに達成感を最大限に引き出せるか

確かにサムライの気持ちになれば、
唾を吐きかけられた憤怒の気持ちのままで犯人を仕留めても、
真の達成感を味わうことはできなかったに違いない。

なぜなら、

領主(サムライの上司) vs 犯人 

という構図が

サムライ個人 vs 犯人 

という構図に変わってしまうからだ。

「矛先」は同様に犯人であっても、
「矢を射た人間(領主に成り代わった侍魂なのか、それともサムライ自身の魂であるのか)」が違うというわけだ。

成功とは自分が決めるもの

何をもって目的達成、成功とするのか?

それは、
自分自身の「ものさし」によってしかはかられない。

そのために問うべきことは、
「あなたがその目的を成し遂げた後、どのようにありたいのか?」
ということ。

言うまでもなく、
達成感と喜びを得たいに違いない。

だからこそ、
「結果だけ」にこだわっては大事なことを見落とすのである。

自身の心をどれだけ真摯に見つめることができるか、
常に人は問われているのである。

終わりに

心の方向性を定めるための良著をご紹介します。
あえて経営者の本を選定。
どちらも素晴らしい本です。

経営者になるためのノート (テキスト)

ユニクロの社長・柳井さんが社員用のテキストとして配布しているノートを書籍化したもの。ノートに直接手書きしながら、自分の目標を明確化していく。

ドラッカー名著集1 経営者の条件

言わずと知れた経営学の巨人。経営者のみならず、誰しもが一度は読んでおきたい名著。

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あとがき

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