はじめに

空心 です。

「現役僧侶が語る 〜 本当にあった霊的な話」と題してみました。

あの〜最初に断っておきますが、
これ私の母の体験談なんですよね(笑)

ということで、
以下、母から聞いたことを思い出しながら綴ってみます。

「仏の力を思い知らされた」という母の体験談

仏間

それは母が20代の頃、
「実家の仏間」での出来事だそうです。

母の実家の仏間には、普通一般家庭には置いていないような「金色の仏像(坐像)」がお祀りしてあります。それなりに大きな像ですので、通常の仏壇では納まらず、部屋の収納スペースを仏間として改造し安置していたようです。

簡単に仏像の出処由来を言いますと、
明治〜大正時代に、祖母(私から見れば曾祖母、以下準ずる)が菩提寺より寄贈いただいたとのこと。

それ以来、信仰熱心な曾祖母は、毎晩のように大きな声を張り上げてお経を唱えていたそうです。

そのせいもあってか、
線香の煙で燻され続けた金色像は、全体が黒ずんでしまっています。僅かに、土台部分から金の面影が見える程度。

それは曾祖母の信仰の証として、当時を偲ばせるものとなっています。

さて前置きはこのぐらいとして、
以下本題へ。

曾祖母が亡くなって数年後のあるとき、
近隣住人の男性、年の頃は60~70歳位のお爺さんが、
お仏像を拝ませてください
と言ってきたそうです。

母が言うに、
その男性は霊感があると近所では噂の人物だったとのこと。

合掌

母も男性を知るには知っていたようですが、
赤の他人が実家の仏壇を拝むことに対しては違和感を抱いたようです。
加えて、その男性の素行の悪さを母は知っていたようだ。(悪いというより、母が個人的に毛嫌いしていたのだと思う)

結局は、
男性を知る家族もいたため、無下に断るべくもなく、
男性を自宅に招き入れることとなった。

当日。

その男性は家に上がるなり、
金色像のある仏間の前に座り、
数珠を片手に何やら経を唱え始めたとのこと。

母はその様子を、
男性の横姿を見るようにして
少し離れたところから眺めていたそうです。
(その際、近くに家族がいたのかは定かではありません)

仏像

男性が拝み始めてから数分後のこと。

それは突然の出来事だったようです。

母が目撃したところによれば、
正座に合掌というスタイルで拝んでいた男性が、一気に上半身から真後ろへと「弾き飛ばされた」とのことでした。
その際、男性が手にしていた数珠も勢いよく飛ばされ、背後にあった襖(ふすま)に当たり、「ビシッ」という大きな音を立てたといいます。

「それはすごい勢いだった」と、
母はそのとき驚いた様子を振り返ります。

しかし驚く以上に恐れ慄いていたのは、
やはり男性の方だったようです。

畳に崩れ落ちた男性は、
数珠を拾って急急と立ち上がり、
血の気が引いた顔のまま、
とても私が拝めるものではありませんでした」と、
平身低頭で逃げ帰ったそうです。

 

母は当時を振り返り、
「私の霊感で見てあげましょう」という男性の驕り慢心が、仏の逆鱗に触れたのでは?
と、回想しています。

終わりに

男性を弾き飛ばした力は一体何だったのか、
先祖?曾祖母の魂?または守護神?
定かではありませんが、

仏像には何か見えない存在が宿っている、

という一つの確信として、
とても印象深いエピソードとなっています。

 

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitter で空心をフォローしよう!