【書評】『嫌われる勇気』レビュー 対人関係の悩みはアドラー心理学で吹き飛ばせ!
アドラー心理学が流行ってますね
です。
アドラー、流行ってますね。
今回取り上げるベストセラーの『嫌われる勇気』をきっかけとして
一躍、アドラー心理学への注目度が上がったようです。
この本↓
『嫌われる勇気』を電子書籍で読んでみた
『嫌われる勇気』に関しては当初読むつもりはなかったんですね。
ただ、時折断片的にネットで流れてくるコピーが心に響くものが多かったこともあり、
また、電子書籍化されていたこともあってか、(電書好きとしては朗報ww)
復讐、おっととww、復習の意味を込めて読んでみました。
総 評
- 読みやすさ
- わかりやすさ
- コスパ
- 啓発度
- 信頼性
- 即効性
- 実用度
総 評
結論から言えば、非常に読みやすくおすすめです。啓発度も高かった。
悩める青年と哲人による対話形式で、アドラーの思想を深堀りする形で展開。
プロのライターさんが関わっているだけあって、随分と噛み砕いて表現できていると思います。
本書に関してはAmazonの評価は信頼に足るかな・・
『嫌われる勇気』対象の読者
こんな人におすすめ
- 自分を変えたいという方
- 人間関係が苦手な方
- 主体性のある生き方をしたい方
※あくまでも主観です。ご留意ください。
『嫌われる勇気』要点まとめ
以下、
大事なポイントだけおさらいしますね。
POINT① 過去に縛られず、未来を見据えよ!
これまでの人生になにがあったとしても、
今後の人生をどう生きるかについてなんの影響もない— 《嫌われる勇気》自己啓発の源流「アドラー」の教え P50
ポイント解説
人は何がしか過去の原因に基づいて価値観が形成されますよね。
そして過去のトラウマによって身動きがとれない方もいるのではないでしょうか?
しかし、アドラーはそんな原因に基づいた考え方ではいつまでたっても変われないと言います。
過去は変わらないのだから、そこにフォーカスをするなと。
つまり変わりたいのなら、可能性を考えること。
原因論に立脚せず、目的論に立脚せよ、ということです。
POINT② 他者と「競争」するべからず
「幸せそうにしている他者を、
心から祝福することができない」と。
それは対人関係を競争で考え、
他者の幸福を「わたしの負け」であるかのようにとらえているから、祝福できないのです。
しかし、ひとたび競争の図式から解放されれば、
誰かに勝つ必要がなくなります。
「負けるかもしれない」という恐怖からも解放されます。— 《嫌われる勇気》自己啓発の源流「アドラー」の教え P86
ポイント解説
例えば、劣等感というものは「競争」の中で作られます。
競争の中に入れば他人と比較せざるをえなくなってしまうからです。
まずはその競争から外れることが先決です。
勿論、社会生活をしていく上で
競争原理から離れることは難しいかもしれませんが、
あるべき精神の持ち用としては、「他者との比較」ではなく「理想の自分」と比較(競争)することです。
POINT③ 「承認欲求」を持つべからず
われわれは他者の期待を満たすために生きているのではない
— 《嫌われる勇気》自己啓発の源流「アドラー」の教え P116
ポイント解説
「他人から褒められたい」と思って一心に働いたのだが、結局は褒めてくれず、しょげ返るという経験はないでしょうか?
これは承認欲求を満たせなかったために起こったことですが、
元々、人間は他者の期待に応えるために生きているのではありません。まずはここに気づくことです。
さらに言えば、他者もまたあなたの期待に応えるために生きているのではない、ということ。
つまり念頭に置くべきは、他者の課題に踏み入らず、自分の課題だけに注力せよ、ということになります。
他、引用
・「すべての人から嫌われないように立ち回る生き方は、不自由きわまりない生き方であり、同時に不可能なことです」(P142)
・「他者の評価を気にかけず、他者から嫌われることを怖れず、承認されないかもしれないというコストを支払わないかぎり、自分の生き方を貫くことはできない。つまり、自由になれないのです」(P142)
・「あなたのことをよく思わない人がいても、それはあなたの課題ではない。」(P143)
・「ほめてもらうことが目的になってしまうと、結局は他者の価値観に合わせた生き方を選ぶことになります。」(P176)
POINT④ 幸福の鍵は「他者貢献」にあり!
他者貢献とは、「わたし」を捨てて誰かに尽くすことではなく、むしろ「わたし」の価値を実感するためにこそ、なされるものなのです。
— 《嫌われる勇気》自己啓発の源流「アドラー」の教え P206
ポイント解説
アドラー自身は、「人生に意味はない」と考えていたようです。
人生に意味はないとするなら、過去起こったことも未来に起こるであろうことも意味はない。
つまり必然的に「なぜ、生きるのか?」という問いから、「どのように生きるのか?」という実存的な問いへの転換が迫られます。
それと同時に、生きる上では幸福を求めるのが人間の性というもの。
果たしてどのように生きることが幸福につながっていくのか?
アドラーは、生き方の指針として「他者に貢献することで幸福が得られる」と言います。
もっと言えば、本当に貢献できたかどうかなど、原理的にわかりえないため、あくまでも「誰かの役に立っている」という貢献感を持てさえすればいいそうです。
『嫌われる勇気』関連メディア
kindle版はこちら
Febeでオーディオブック版もあるようです
アルフレッド・アドラーについて
精神科医でもあり、心理学者。
詳細はwikiでどうぞ。
→アルフレッド・アドラー
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